
有機農法とは、植物が本来持っている力を最大限に発揮させる農法であり、人間がするのは、そのための環境を整えるだけ」という話を聞いたことがあります。
この考え方は、酒造りにも当てはまります。「酒は造るものではなく育てるもの。杜氏や蔵人の役割は、酵母や麹といった微生物が働き易い環境を整えること」千代菊は酒造りをこう捉えています。
創業以来千代菊は材料にもこだわり続けてきました。このこだわりから、有機栽培米に着目し、有機米を使った酒造りを始めました。
材料へのこだわりからスタートした有機米を使ってのお酒づくりでしたが、実は根底に流れる考え方が一緒でした。
こうして考えてみると、千代菊が有機米を原料としたお酒づくりに取り組んでいるのは至極、自然なことであると言えるのです。

JAS有機規格には、有機農産物の生産方法の基準として、 『・堆肥等による土作りを行い、播種・植付け前2年以上及び栽培中に (多年生作物の場合は収穫前3年以上)原則として化学的肥料及び農薬は使用しないこと
・遺伝子組換え種苗は使用しないこと』という記載があります。
この基準に則って生産されていることを登録認定機関が検査し、その結果、認定された事業者のみがJAS有機マークを貼ることができます。また、認証は、毎年更新が必要です。(ちなみにお酒は農産物ではないので、JAS有機マークの対象ではありません。国税庁の規定で、JAS有機規格に則った原料を使用している場合に「有機(オーガニック)農産物加工酒類」の表示をして良いとされています。)
千代菊が使っている原料米はアイガモ農法により育てられたものです。アイガモ農法とは、有機農法の手法の一つで田んぼにアイガモを放して、除草・害虫の駆除をしてもらい、無農薬でお米を作るものです。
アイガモを田んぼに放すと、
・アイガモは雑草が好物で虫取りもしてくれるので、雑草剤・殺虫剤が不要となる。
・アイガモのふんが肥料に早変わりする。
・アイガモが泳ぎ回ることで田んぼの泥水をかき混ぜるので酸素供給が増え、根元をくちばしでつつくことで根が刺激され、
稲が丈夫になる。
という一石二鳥、三鳥の効果があります。



